
分子標的治療を目指すがん治療戦略
担当研究室
がん先進治療開発研究室(リーダー:中川原 章)
研究の概要
ポストゲノム時代を迎え、がん治療の標的を具体的な分子として捉えることができるようになりました。そのような標的となる分子に対して作製した治療薬のことを「分子標的治療薬」と言います。
千葉県がんセンター研究所では、これまで10年以上をかけ、次の3つのアプローチでがんに特異的な標的分子を同定してきました。
- 網羅的ゲノム異常解析
(とくに、神経芽腫、肝がん、肺がんのアレイCGH解析;1p36 loss, 11q loss, 17q gainの遺伝子探索) - 網羅的遺伝子発現解析
(小児がんのcDNAライブラリーを作製し、11,000個の遺伝子を取得、保存、マイクロアレイ化) - 重要な既知候補遺伝子の機能解析
(p53ファミリー遺伝子、NFBD1/MDC1、Plk1など)
これまでに私たちが同定したがんの悪性化を制御する候補分子の中には、TrkB, ALK, Plk1, KIF1Bb, LMO3, BMCC1, NFBD1/MDC1, UNC5D, ncRAN, TAp73, TAp63, RUNX3, ECEL1, NLRR などが含まれます。
キーワード
がん分子標的治療、TrkB、ALK、治療用抗体、AutoDock
最近の主な文献
- Chen Y et al. Nature 2008; 455: 971-974
- Munirajan AK et al. J Biol Chem 2008; 283:24426-24434
- Tomioka N et al. Oncogene 2008; 27: 441-449
- Nakanishi M et al. J Biol Chem 2007; 282:22993-23004
- Aoyama M et al. Cancer Res 2005; 65: 4587-4597
- Ohira M et al. Cancer Cell, 2005; 7: 337-350.
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