千葉県がんセンター
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研究プロジェクト:
転移・浸潤の克服に向けて

English

担当研究室

転移制御研究室

研究の概要

マウスルイス肺癌由来低転移性細胞(病因性mtDNA変異なし)(P29)と高転移性細胞(病因性mtDNA変異あり)(A11)におけるROSの産生。緑色の細胞:ROS産生細胞
抗酸化剤N-アセチルシステイン(NAC)による転移の抑制 上段:未処理 下段:NAC処理

当プロジェクトは、がん細胞に転移能を賦与する要因を調べ、臨床に応用できる転移予測・転移抑制方法の開発を考案することを最終目標にしています。私たちは、マウス肺癌細胞や線維肉腫細胞において、呼吸鎖活性の低下を引き起こすミトコンドリアDNAの病因性遺伝子変異が活性酸素種 (ROS) の発現を亢進させ、引き続き低酸素応答性転写因子hypoxia-inducible factor-1α(HIF-1α)や抗アポトーシスMcl-1を含む核遺伝子の発現を変化させることにより、がん細胞の転移能を高めることを見いだしました。さらに、このような機序に基づく転移が抗酸化剤を作用させることにより抑制されることも見出しました。そこで、ヒト腫瘍細胞においても同様な機序により転移が亢進されるのかどうかを検討しています。また、ヒト腫瘍の原発巣や転移巣の細胞に呼吸鎖活性の低下の原因となるmtDNA遺伝子変異が存在するのか、その変異が転移と関連しているのかをレトロスペクティブおよびプロスペクティブに解析していく予定です。

キーワード

転移、ミトコンドリア、微小環境、活性酸素、低酸素

最近の主な文献

  • Ishikawa K et al. Science 2008:661-664
  • Ishikawa K et al. FEBS Lett. 2008:3525-3530
  • Ito S et al. Int. J Oncol. 2007:261-268
  • Ito A et al. Biochem Biophys Res Commun. 2006:306-311
  • Koshikawa N et al. Oncogene 2006:917-928

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