
発がん機構の解明から治療へ
担当研究室
研究の概要
神経芽腫は代表的な小児固形腫瘍のひとつであり、進行例は。集学的治療を行っても5年生存率30%程度と未だに予後不良な小児腫瘍として知られている。新規治療法の開発による予後向上が期待されているが、画期的な標的療法などは未だ見出されていない。
我々は神経芽腫では重要ながん抑制遺伝子p53が野生型であり、この機能的な不活化ががん細胞の細胞死抑制に重要であること、p53のeffectorとしてミトコンドリア蛋白Noxaがkey moleculeであることを明らかにした(Oncogene, 2008)。さらにp53不活化機構の解明のため、新規p53結合分子をスクリーニングし、この機能解析を行っている。この一つが1pに位置する予後因子であることを見出した。
また、腫瘍の難治化・再発に関る“がん幹細胞”の特異療法開発のために、Stem Cell Marker CD133の機能解析、および幹細胞性を制御するポリコーム群蛋白質Bmi1の発がんにおける機能解析を行っている。
これらの基礎研究を新規療法の開発に向けたトランレーショナルリサーチに発展させることが我々の研究の目標である。

キーワード
神経芽腫、p53、がん幹細胞、エピジェネティックス、ポリコーム
最近の主な文献
- Abe M K et al. Pediatric Int 2009 51:103-6
- Kurata Ket al. Oncogene 2008; 27:741-54.
- Miki J et al. Genes To Cells. 2007;12:1371-82.
- Nakazawa Y et al. J Biol Chem 2003; 278:27888-95
- Komatsu S Oncogene,2009; 28:3631-41.
- Ochiai H et al. Oncogene 2010; in press.
- Iwata S et al. Cancer Sci 2010; in press.
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