内視鏡科
1)診療内容と治療法
当科は、内視鏡検査・内視鏡治療における診療機能の強化・充実を図るため、平成21年4月に開設されました。 実際の内視鏡検査・治療は、消化器内科・内視鏡科スタッフが一体となって診療を行っております。
内視鏡治療【内視鏡的粘膜切除術(EMR)・ 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)】
早期の消化管がんに対する内視鏡切除は、根治治療として広く普及してきています。
この治療法は、患者さんの体の負担が少なく胃を切除しないため、胃の機能が保たれる優れた治療法です。ところが、従来の内視鏡切除法(EMR)は、安全性と簡便性から現在も広く行われておりますが、技術的な限界から、大きな病変を一括切除出来ず分割切除するため、がん細胞を胃内に取り残してしまうことがあります。(約20%の局所再発があることが分かってきました。)
一方、技術の進歩と新たに開発された内視鏡機器により、ESDが行われるようになりました。この方法は大きな早期がんでも分割せずに一括切除することができます。以前は、早期がんであっても外科的手術を受けていた患者さんに対しても適応されています。
食道がん
原則としてリンパ節転移のないがんに対して行われます。粘膜固有層のみに存在するがんはリンパ節をはじめとして他部位への転移がほとんどない為、内視鏡によって完全な治療が可能です。当センターではこれまでに約150例(ESD)の食道がんに対して内視鏡治療を行っています。
胃がん
内視鏡的切除が可能な胃癌は、胃癌治療ガイドラインによって「リンパ節転移の可能性がほとんどない病変、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること」と原則が示されています。
具体的にはがんが粘膜内にとどまり、大きさが2cm以下であるもの、またがんの悪性度が比較的良いもの(分化型癌)、明らかな潰瘍を伴わないものに対して行われます。
しかし、最近では治療法の進歩やデータの集積により、内視鏡で切除可能と考えられる癌は増加しており、適応拡大病変(
大きな粘膜がん、
潰瘍所見を伴う3cm以下の粘膜がん、
3cm以下の粘膜下層微小浸潤がん、
組織型が分化型であること、
脈管浸襲を認めないこと)も、患者さんの同意の上治療を行っています。
当センターではこれまでに約700例(ESD)の胃がんの内視鏡治療を行っています。
大腸がん
がんの深さが粘膜下層までで、腸管外のリンパ節に転移の可能性の少ないものとなっています。最近では、平坦型大腸ポリープ(LSD)に対して、積極的にESDも行っています。
当センターではこれまでに約100例(ESD)の大腸がんの内視鏡治療を行っています。
超音波内視鏡(EUS)
超音波内視鏡(EUS)を駆使して病変内部の詳しい情報が得られるようになり、小膵がんの診断や胆のうがんの早期発見、消化器がんの深達度の判断などに高い有用性を発揮しております。また、病理診断の困難な膵癌、消化管粘膜下腫瘍の病理診断目的に、超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)を行なっております。
その他、内視鏡的胆膵管造影検査(ERCP)、内視鏡的胆道ドレナージ・内視鏡的胆管ステント挿入なども行っております。
近年の内視鏡治療件数
| 胃 | 大腸 | 食道 | |
|---|---|---|---|
| 2007年度 | 101件 (内ESD件数 92件) |
164件 (内ESD件数 15件) |
32件 (内ESD件数 22件) |
| 2008年度 | 136件 (内ESD件数 133件) |
176件 (内ESD件数 35件) |
31件 (内ESD件数 26件) |
| 2009年度 | 159件 (内ESD件数 159件) |
201件 (内ESD件数 38件) |
37件 (内ESD件数 26件) |
2)構成メンバー
内視鏡部長 
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 日本超音波医学学会認定 超音波専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
診療部長 
- 日本内科学会 認定医・指導医
- 日本消化器病学会 専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
- 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
兼任スタッフ
(消化器内科部長)
(臨床試験推進部長)
(消化器内科医長)
(消化器内科医長)
(消化器内科レジデント)
非常勤医師
幕張胃腸クリニック院長
- 元千葉大食道胃腸外科・光学医療診療部講師
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
3)外来診療担当表
ご予約は消化器内科にて受け付けております。
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