輸血療法部
1)輸血療法部の紹介
当センター開設以来、輸血に関する業務は臨床検査部と薬剤部が協力して担当してきましたが、安全な輸血医療と適正輸血を推進する上から1998年に輸血療法部が設置されました。以後輸血に関する一切のことを輸血療法部が行っています。当科の構成は専任医師1名(輸血学会認定医)、専任検査技師4名、助手1名で、その業務は、
通常の輸血業務と血漿分画製剤の管理、
自己血採血の介助と保管、
造血幹細胞採取の介助と保存、
リンパ球採取・培養・保存、が主なものです。
赤血球、血小板、血漿の輸血に際しては異型輸血事故を起さないように細心の注意を払っています。通常、大量出血が予想される手術の場合、あらかじめ患者の血液型や血液成分に対する種々の抗体の有無を調べておき、手術時に患者と同じ血液型の血液(同型適合血)を輸血します。しかし血液型を検査していない患者が大出血し、一刻も早く赤血球を輸血しなければ死亡する恐れがある場合には積極的にO型赤血球(異型適合血)を使用しています。O型赤血球は全ての血液型の人に安全であり、この方法は厚生労働省や輸血学会からも推奨されています。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対する自己末梢血幹細胞移植においては輸血療法部で幹細胞採取が行われ、移植まで冷凍保存されます。高度先進医療の肺がんに対する活性化リンパ球療法でも輸血療法部において患者からリンパ球が採取され、採取されたリンパ球は特殊な条件で培養・増殖されて保存されます。まだ完成された医療でないため当センターでは肺がんに限って行っています。将来、再生医療や遺伝子治療が進歩し、それらと組み合わせた細胞療法が多くの悪性腫瘍を治す日が来るのではないかと想像しています。
2)構成メンバー
部長
酒井 力(さかい ちから)
S49年 新潟大学医学部卒
専門は血液内科、輸血、感染症
- 日本血液学会 血液専門医・血液指導医
- 日本輸血学会 輸血認定医
- 日本感染症学会 感染症専門医・指導医
- 日本内科学会 内科認定医・指導医
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