呼吸器科(呼吸器外科/呼吸器内科)
1)呼吸器外科、呼吸器内科の概要
高齢化社会の到来と、環境汚染、喫煙率の低下がなかなか進まないなか、肺がんの発生率(罹患率)は人口10万人あたり男性55.7名、女性16.9名(2000年)で年々増加を続けています。また肺癌の死亡者数は 近年急激な増加を続け、1998年に胃癌を抜き、わが国における がん死亡原因の 第一位となっています。その数は現在60000名を超えており、2015年には100000名に達すると 予想されております。
千葉県がんセンターでも年々肺がん患者さんは増加しており、年間200名以上の肺がん患者さんが紹介受診されます。このため2007年度より呼吸器科は、外科治療を中心とした呼吸器外科と内科的治療を主に行なう呼吸器内科に分かれております。
肺がんの方は3~4割の方が手術を受け、残りの半分の方が化学療法、放射線療法などの保存的治療を行い、そのほかは無治療として経過観察のみの方がいらっしゃいます。
近年肺がんの治療成績は向上していますが、他臓器のがんに比較して手遅れとなる方が多く、せっかく診断がついても手術、抗がん剤治療、放射線治療などの治療を行なうことができない患者さんがあとを絶たないのが現状です。肺がんは早期に見つかれば治療も簡単で治る率も高いのですが、進行したものでは治療も大変でいろいろな苦労をしてもなかなか治りません。
ちなみに肺がん手術治療での生存率は58.7%(5年生存率)ですが、早期のものでは92.5%の生存率が得られています。症状が出てからでは手遅れのことが多いので是非検診を受けることをお勧めします。
肺がん以外には、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍などの外科治療などにも、積極的に取り組んでいます。
2)診療内容と方針
<全ステージの肺がんを診察>
呼吸器外科では、肺がんに対し縦隔鏡・気管支鏡による正確な術前診断に基づく積極的治療に取り組んでおります。どのようなステージの患者さんでも診察し、病状に合わせて治療方針を決定します。患者さんには充分な説明をし、納得のいく治療を受けていただくことをモットーとしております。
低浸襲治療
極力肺機能温存に努めた手術方法を選択しております。転移性腫瘍に対しましても積極的に切除を行なっております。切除不能例に対しましては、放射線治療部と連携し、IMRT等の治療を検討しております。
免疫療法
術後縦隔リンパ節転移症例に対し、所属リンパ節由来の樹状細胞と活性化リンパ球による免疫化学療法(高度先進医療)を行い、術後成績の改善に努めております。
呼吸器内科では、呼吸器外科・外来化学療法科・放射線治療部と綿密に連携をとりながら、専門的治療を組み合わせる事で、長期生存を目指した集学的治療にとりくんでおります。
化学療法
患者さんのQOLを考慮して生活と治療が両立できるよう、主に外来治療を中心に行っております。患者さんに起こり得る副作用症状についても、化学療法認定看護師をはじめとした専門スタッフと共に多角的にサポートしております。
転移性病変
脳神経外科・整形外科・放射線治療部・緩和医療科など他診療科とも連携をとりながら、治療および症状コントロールにあたっております。
今後の展望 当センター研究局と共同研究により、遺伝子解析による術後予測とそれに沿った治療方針を診療に活かしていきたいと考えております。
| 治療項目 | 入院/外来 | 治療に要する日数 | ご案内 |
|---|---|---|---|
| 胸腔鏡下肺切除術 | 入院 | 10~14日前後 | 独自に算出した適応基準に基づき、超音波内視鏡・縦隔鏡を行い、治療方法を選定しております。低浸襲で行うことにより、術後合併症の発生抑制に努めております。 |
| 超音波気管支鏡検査 (EBUS) |
入院/外来 | 1泊2日/外来 | 胸腔内から局所に可能な限り接近させる事により、より精密な断層像を得る事ができ、末梢病変には高い診断率が得られております。また、超音波ガイド下針生検でリアルタイムに針の位置が観察でき、安全に縦隔リンパ節生検を行うことができます。肺癌の臨床病期分類に大変有効です。 |
| 外来化学療法 | 入院/外来 | 当日 | 最新の科学的根拠にもとづいた標準的治療をメインに行っております。また新しい併用化学療法や分子標的治療薬の導入などチームで検討し、最善で最新の選択肢を患者さんと相談の上決めております。 |
昨年度の主な治療件数(2009年度)
手術件数
| 肺がん | 115件 |
|---|---|
| 転移性肺腫瘍 | 45件 |
| 縦隔腫瘍 | 7件 |
| 胸壁腫瘍 | 4件 |
化学療法件数
| 肺がん | 67件 |
|---|
放射線・化学療法
| 肺がん | 15件 |
|---|
気管支鏡検査 302件
3)診療日
| 外来 | 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日 (午前9時00分~午後5時00分、但し火曜日、木曜日は呼吸器内科のみ) |
|---|---|
| 気管支鏡 | 水曜日 |
| 手術 | 火曜日、木曜日 |
4)新患受付
呼吸器外科 月曜日、水曜日、金曜日
呼吸器内科 月曜日、火曜日、木曜日、金曜日
※原則は紹介患者のみですが、紹介状がなくてもお受けします。
5)アスベスト外来
随時対応
6)構成メンバー
呼吸器外科部長
専門は肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、ほか呼吸器外科領域疾患
- 日本外科学会 指導医・専門医
- 日本胸部外科学会 指導医
- 日本呼吸器外科学会 指導医・専門医
- 日本呼吸器学会 指導医・専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 指導医・気管支鏡専門医
- 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
- 呼吸器外科専門医
- 日本医師会認定産業医
- 千葉大学医学部非常勤講師
医長(呼吸器内科)
専門は肺がん、縦隔腫瘍、ほか呼吸器疾患
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本呼吸器学会 専門医・指導医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医長(呼吸器内科)
専門は肺がん、縦隔腫瘍、ほか呼吸器疾患
- 日本内科学会 認定医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
医長(呼吸器外科)
専門は肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、ほか呼吸器外科領域疾患
- 日本外科学会 専門医
- 呼吸器外科専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医長(呼吸器外科)
- 日本外科学会 専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
医員(呼吸器外科)
副センター長
専門は肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、ほか呼吸器疾患
- 日本外科学会 認定医・指導医
- 日本胸部外科学会 認定医・指導医
- 日本呼吸器外科学会 専門医・指導医
- 日本呼吸器内視鏡学会 認定医・指導医
- 臨床修練指導医(厚生労働省)
- 呼吸器外科専門医
- 千葉大学医学部臨床教授
- 日本肺癌学会 評議員
- 日本免疫治療学研究会 理事
- 千葉県がん診療連携協議会 会長
7)外来診療担当表
![]()
千葉県がんセンター > 診療科紹介(医療機関向けメニュートップ) > 呼吸器科(呼吸器外科/呼吸器内科)




