千葉県がんセンター
私たちは一人でも多くの千葉県民に質の高いがん治療を提供します。

精神腫瘍科

1)診療内容と方針

 平成21年4月より新しく開設した部門で、常勤医師1名・非常勤医師1名・常勤臨床心理士1名・非常勤臨床心理士1名で構成されています。
 精神腫瘍科は、あらゆる時期のがん患者さん、ご家族の方々に最適の心のケアを提供し、自分らしくがんと取り組む方法を見出せるようお手伝いすることを目的とした部門です。
 すべてのがん患者さん・がんに関する心理的問題を抱えたご家族・ご遺族の診療を行います。
 患者さんが当センターでがん治療を受けていない場合でも、精神的ケアのためだけに受診することができます。またがん患者さんのご家族やがんでご家族を亡くされた方の精神的ケアに対する外来治療も行っています。(一般の保険診療として行います)
 気持ちの落ち込み、不安、不眠、せん妄などの症状が続くときはお気軽にお問い合わせください。また当センターで治療中の患者さんの問題行動や治療拒否などに関する精神医学的評価、予防的関与、アルコール依存や精神病のがん治療中のマネジメントなども行います。
 当院に入院した患者の精神症状緩和も担当しておりますので、不安が強い、精神疾患の既往があるなどの患者さんのがん治療施設としても、当院をご検討ください。(精神科病棟はありませんので、非同意入院や継続的に専門的な精神医学ケアが必要な患者の治療は行えません)

以下のような場合、精神腫瘍科をご紹介ください。

患者さん

  • がん告知後,家事や仕事が何も手につかなくなった、気分が落ち込む、生きているのがつらくなった、などと訴える
  • 不安が強く治療方針等が決められない
  • 気分の落ち込み・不安・混乱や落ち着かなさのため、がん治療の遂行が困難である
  • がん治療後も再発の不安が強く、仕事や家事に復帰できない
  • 訴える身体症状と、客観的に想定される身体症状に乖離がある
  • がん診断以前から精神科疾患があり、がん治療中にサポートが必要である

ご家族・ご遺族

  • 悪い知らせ(がん診断・再発・抗がん剤治療中止など)の際、著しく動揺した
  • 患者・医療者とのコミュニケーションについて悩んでいる
  • 死別後の悲しみが癒えず、日常生活に支障を来たしている方

2)主な治療法

治療項目 ご案内
心理療法 カウンセリング  悩んでいることを言葉にすることで、気持ちが楽になったり整理がついたという経験はどなたにもお持ちだと思います。しかし、相手が困るのではないかなどと考え、がんに関する心配やつらい思いをそのまま口に出せないことも多いと思われます。
 カウンセリングでは、精神腫瘍科医師や臨床心理士につらさの内容をお話いただき、解決を考えます。話をすることが苦手な方には、その方のペースにあわせて行いますので、無理をする必要はありません。
リラクセーション  気持ちが緊張しているときは、筋肉が緊張する、呼吸が速くなるなど体にも緊張の変化が起こります。上手に体をリラックスさせることで、気持ちをリラックスした状態へと導く方法がリラクセーションです。
 「深呼吸」で気持ちをリラックスさせることはどなたもご経験があるのではないでしょうか。呼吸法や筋肉の緊張をほぐす方法を練習することで、不安・緊張だけでなく、寝付きのわるさ、痛みなどに自分で取り組めるようになることが期待できます。
薬物療法  状況によってカウンセリングやリラクセーションの他に、薬を併用した方がよいことがあります。
 精神腫瘍科で使用する薬物には、夜が眠れない時に使用する睡眠導入剤、不安・緊張を和らげる時に使用する抗不安薬(いわゆる安定剤)、気持ちの落ち込みや気力が出ない時に使用する抗うつ薬などがあります。いずれも現在のがん治療の状況、身体状況に応じて薬を使用します。

3)構成メンバー

部長 秋月 伸哉

H9年 広島大学医学部卒
専門は精神腫瘍学

  • 日本精神神経学会 精神科専門医

4)外来診療担当表

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