千葉県がんセンター
私たちは一人でも多くの千葉県民に質の高いがん治療を提供します。

頭頸科

1)診療内容と方針

 頭頸部癌は発声、嚥下、呼吸といった日常生活を営む上で重要な機能に関わる臓器に発生するため、当科では根治性は当然のことながら、その機能、形態(外見)も十分に考慮した治療法の選択が重要と考え、専門性の高い医療の提供に努めています。

 早期がんに対しては主に放射線治療や低侵襲機能温存手術を行い、患者さんには治療後も治療前とほぼ同様の生活ができるような治療を行っています。 一方、進行癌についても化学療法併用放射線治療を中心とした機能温存治療を行うか、または、治療後再発例や進行症例については積極的に拡大切除と遊離皮弁、神経移植等による即時再建術を行い、生存率の向上と同時に術後の機能、形態再建に努めています。

 甲状腺癌については最も頻度の高い乳頭癌は低悪性度ながら比較的頻度の高い疾患です。当科では手術適応のある患者さんに対しては、受診から手術までの期間をできるだけ短くするよう心がけ、できるだけ患者さんの気持ちの負担を少なくしています。また、遠隔転移のある患者さんに対しては、適応があれば当院の特色のひとつである核医学診療部によるヨード治療が可能です。

 さらに、放射線治療部、画像診断部の協力のもと原発部位によっては強度変調放射線治療(IMRT)による合併症の少ない放射線治療や、超選択的動注化学療法による治療効果の高い抗がん剤治療などの先端治療を積極的に取り入れています。  これらの診断・治療法については、患者さんの年令や背景も含めて放射線科をはじめとする各科専門医と詳細に検討し、何よりも患者さんと御家族を第一と考え、充分に説明、同意していただいたうえで治療に取り組んでいます。

2)主な対象疾患と治療法

《主な治療のご案内》

治療項目 ご案内
喉頭癌・下咽頭癌 早期がんは外来・入院による放射線治療を行い、進行癌は化学療法併用放射線治療または手術による治療を行います。治療後再発症例に対しても積極的に喉頭部分切除術による音声機能の温存を行います。やむを得ず喉頭摘出が必要な場合もボイスプロテーゼによる音声再建手術を行うことができます。
口腔癌
(舌癌、歯肉癌など)
早期がんは低侵襲手術、または組織内照射による放射線治療を行い、進行癌に対しては化学療法併用放射線治療または手術による治療を行います。拡大切除であっても即時再建手術による機能再建が可能です。主に入院治療となります。
鼻副鼻腔癌
(上顎癌、鼻腔癌)
主に動注化学療法(腫瘍の栄養血管に選択的に抗がん剤を投与する方法)を併用したIMRTによる放射線治療を行います。治療後の残存、再発腫瘍に対しては手術を行います。主に入院治療となります。
甲状腺癌 最も頻度の多い乳頭癌については5?7日の短期入院による手術治療を行います。限局性の腫瘍に対しては従来からの甲状腺機能温存手術を行います。さらに進行癌についても頸部郭清を含めた手術治療を行い、遠隔転移に対しては適応があればヨード治療による内用治療をおこないます。
上・中咽頭癌 原則として化学療法を併用したIMRTによる放射線治療を行います。残存した腫瘍、再発例に対しては手術を行います。入院治療となります。
唾液腺癌 (耳下腺癌、顎下腺癌) 組織学的悪性度に応じた適切な治療法を選択します。低悪性度がん、早期がんに対してはできるだけ顔面神経温存手術を行い、高悪性度癌、進行癌については顔面神経再建手術を行います。

主な治療件数(平成21年度)

口腔癌 38件
鼻副鼻腔癌 2件
中咽頭癌 8件
下咽頭・頸部食道癌 23件
喉頭癌 19件
甲状腺癌 26件
その他の頭頸部悪性腫瘍 26件
良性腫瘍 13件
その他 27件

3)構成メンバー

部長 佐々木 慶太

H10年 札幌医科大学卒
専門は頭頸部悪性腫瘍(喉頭癌、下咽頭癌、再建外科)

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定医・耳鼻咽喉科専門医
  • 日本がん治療認定機構認定医

医長 土井 勝之

H12年 山形大学医学部卒
専門は頭頸部悪性腫瘍(鼻副鼻腔癌、口腔癌、再建外科)

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定医
  • 耳鼻咽喉科専門医

医長 河田 佐和子

H13年 山形大学医学部卒
専門は頭頸部悪性腫瘍(喉頭癌、甲状腺癌)

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定医
  • 耳鼻咽喉科専門医

4)外来診療担当表

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