消化器内科
1)診療内容と治療法
消化器内科は、消化管(食道・胃・小腸・大腸)と肝胆膵の悪性腫瘍の診断と治療を担当しております。治療は必要に応じて超音波内視鏡・CT・MRI検査を行って外科手術・内視鏡手術・抗癌剤・放射線治療の適応を慎重に決定しております。
内視鏡治療に関しては、内視鏡科をご覧ください。
化学療法
外科治療の適応がない転移・再発においては、抗がん剤治療を統一したプロトコールにより治療を実施しております。特に、肝・胆・膵の進行がんは治癒切除が困難なだけに抗がん剤治療が重要です。安全・安心を重視し、クオリティオブライフ(QOL)を維持しながら外来での化学療法が継続できるようにしております。がん専門病院ですので新しい治療の有効性と安全性を研究する臨床試験も行っております。
胃がん
進行胃がんで初回治療の場合は大規模臨床試験の結果から経口抗がん剤のS-1と点滴のシスプラチンを投与しております。S-1/シスプラチンが無効の場合は癌の進行状況に合わせてイリノテカンやタキサン系抗癌剤を使用しております。
大腸がん
進行大腸がんではFOLFOX、FOLFIRIに分子標的治療薬を併用した治療を行っております。分子標的治療薬は2007年からはアバスチン、2008年9月からはアービタックスが承認されたため積極的に導入しております。また、治療選択や効果の予測に役立つbiomarkerの共同研究やFOLFOXの末梢神経障害を軽減する治療の研究も行っております。
膵がん
転移はないが切除手術ができない膵がんに対しては、S-1と放射線治療を併用した放射線化学療法の治療を開発しております。転移がある場合はS-1とゲムシタビンを併用した治療を行っております。
胆道がん
進行胆道がんに対してはS-1とゲムシタビンを併用した治療の臨床第
相試験を行っております。
肝細胞がん
肝細胞がんに対しては超音波検査(US)・多検出器ヘリカルCT(MD-CT)・MRI・血管造影検査・針組織生検を行って診断しております。昨年度からソナゾイドを用いた造影剤超音波を導入しMRIとの比較検討を行っております。治療は、ラジオ波焼灼療法(RFA)・エタノール局注療法(PEI)・肝動脈塞栓術(TAE)・肝動注化学療法(TAI)・放射線治療から必要に応じて複数の治療を併用しております。肝細胞がん、転移性肝がんに対して高密度焦点式超音波療法(HIFU)の有効性・安全性の研究を行っております。
食道がん
転移のある食道がんでは3種類の抗癌剤を併用したDCF(ドセタキセル、シスプラチン、5-FU)の第
相試験を行っております。
消化管間質性腫瘍
転移がある場合は分子標的治療薬のグリベックで治療を行っております。無効の場合は新しく承認されましたスーテントで治療を行っております。
合同カンファレンス
治療方針は消化器外科、画像診断部と合同カンファレンスを行い総合的に判断し診断を決定しております。
地域連携クリティカルパス
2008年11 月より胃がんESDの術後経過観察において、地域連携クリティカルパスを使用した地域医療連携を行っています。現在(2010年3月末日)79件が地域連携パス適用となっています。
このように、診断・治療を患者さんの状態にあわせて行なっております。
患者さん・ご家族のみならず、他医療機関からのセカンドオピニオンも積極的に受け入れております。
≪主な治療のご案内≫
| 治療項目 | 入院/外来 | 検査・治療に要する日数 | ご案内 |
|---|---|---|---|
| 造影超音波検査 | 外来 | 30分 | 新しい超音波造影剤(ソナゾイト)と最新の超音波機器を用いた検査法で、被爆などの心配もなく非浸襲的な検査法です。直径2~3mmの肝腫瘍も診断可能です。 |
| 消化器がんの 抗がん剤治療 |
入院/外来 | 原発腫瘍により 異なります |
進行大腸がん・膵臓がんの化学療法は、全国でもトップレベルの症例数・成績を誇っております。アバスチン等分子標的製剤を併用した治療を導入し、さらに新しい分子標的治療薬の治験も行っております。 |
| 肝動脈塞栓術 (TAE) |
入院 | 治療:入院当日 入院:約1週間 |
肝細胞がんで門脈腫瘍塞栓がない場合に行っております。 |
| 経皮的ラジオ波 焼灼治療 (RFA) |
入院 | 治療:入院翌日 入院:約1週間 |
肝細胞がんで大きさ3cm以内・3個以内を治療対象としております。 |
| 経皮的エタノール 局注療法(PEI) |
入院 | 治療:入院翌日 入院:約2週間 |
肝細胞がんで大きさ3cm以内・3個以内を治療対象としております。 |
≪昨年度の主な治療件数(平成20年度)≫
| 消化器がん外来化学療法 | 件数 |
|---|---|
| 胃がん | 1618件 |
| 大腸がん | 2331件 |
| 膵臓がん・胆道がん | 2325件 |
| 冠動脈塞栓術 | 件数 |
|---|---|
| 肝動脈塞栓術肝細胞がん | 120件 |
2)構成メンバー
部長 
- 日本内科学会内科 認定医・指導医
- 日本消化器病学会 専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
内視鏡科部長 
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 日本超音波医学学会認定 超音波専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
臨床試験推進部長 
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器病学会 専門医・支部評議員
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医長 
- 日本内科学会 認定医・専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医長 
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
修練医
レジデント
- 日本内科学会内科認定医
診療部長 
- 日本内科学会 認定医・指導医
- 日本消化器病学会 専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
- 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
3)外来診療担当表
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