乳腺外科のご案内
早期診断治療
初めて受診された患者さんは、診察前に乳房のレントゲンを撮って頂き、診察室で医師が乳房の超音波検査を行いますのでその場で直ぐに検査結果の説明が受けられます。必要な場合には細胞診検査(しこりに細い注射針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で細胞の良悪性の判定を行う)を行い、一週間以内に結果を説明致します。細胞診でも診断が困難な場合は、MRI検査や針生検を行い、極力患者さんに負担のかからない方法で正確な診断を行います。
診断がついてから手術日まで概ね1ヶ月以内です。手術を受ける患者さんは、クリティカルパス(入院治療計画)に基づき1週間前後の入院となります。手術前に化学療法を行う場合は、外来化学療法室で点滴治療を行いますので、基本的に入院は必要ありません。期間は約3ヶ月~4ヶ月です。
低侵襲 治療
早期乳がん(しこりが2cm以下・リンパ節転移なし)の患者さんに対しては、積極的に乳房温存療法を行っています。乳房温存療法は、乳房の部分切除と術後の温存乳房に対する放射線治療から成り立っている治療法で放射線治療部と協力して行っています。しこりの大きな患者さんに対して、手術前に抗がん剤を投与してしこりを小さくしてから乳房温存療法を行う場合もあります。
また、2005年度より早期乳がんに対しラジオ波熱凝固療法(RFA)を臨床試験として行っています。治療法の選択には、患者さんやご家族と十分に話し合い、納得して治療を受けていただけるよう十分に説明することを心がけています。
また、手術中にセンチネルリンパ節生検を行い、リンパ節の切除を必要最小限にすることでリンパ浮腫など、手術後の合併症の予防にも努めています。
薬物療法
乳がんの薬物療法には、抗がん剤や分子標的製剤による化学療法と、ホルモン製剤による内分泌療法があります。腫瘍の縮小や、再発予防、再発がんの治療に効果をあげています。それぞれの患者さんの病状に応じて科学的に再発予防効果が証明されている化学内分泌療法を行うことによって一人でも多くの患者さんが完治されることを目指しています。術後補助化学療法は、腫瘍・血液内科が担当し、患者さんは外来に通院しながら外来化学療法室で日帰りで治療を受けていただきます。
患者さんの病状に適した治療法を提案し、患者さんやご家族と相談の上選択できるよう密に関わっています。
| 治療項目 | 入院/外来 | 治療に要する日数 |
|---|---|---|
| 乳房部分切除+センチネルリンパ節生検 | 入院 | 5~7日 (術前2日+術後2~4日) |
| 乳房全摘+腋窩リンパ節郭清 | 入院 | 8~10日 (術前2日+術後6~8日) |
| ラジオ波熱凝固療法+センチネルリンパ節生検 | 入院 | 5~7日 (術前2日+術後2~4日) |
ラジオ波熱凝固療法(RFA)
ラジオ波熱凝固療法とは、2cm以下の小さな乳がんに対してメスを用いずにがんをラジオ波で焼いてしまう乳房温存療法です。皮膚に大きな創をつけずにすむことや乳房の変形も少ないなど、今後期待される治療法です。治療は、全身麻酔で行います。しこりの部分にラジオ波穿刺針(写真下)を刺して針先から出るラジオ波でがんを焼きます。

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